有吉弘行が干された理由と暗黒期|月収ゼロからの奇跡の復活劇
精神的にも経済的にも限界を迎えていた有吉さんを救い上げたのは、損得勘定なしで手を差し伸べた先輩芸人たちでした。その代表格が内村光良さん(ウッチャンナンチャン)と、故・上島竜兵さん(ダチョウ倶楽部)です。
内村さんはテレビ朝日系『内村プロデュース』において、仕事が全くなかった有吉さんを準レギュラー格として抜擢。「リアクション」「裸芸」「猫男」といった体を張った過激な笑いに挑戦させ、猿岩石時代の爽やかなアイドルイメージを完全に破壊し、泥にまみれるお笑い芸人としてのリハビリの場を提供しました。
一方、私生活と精神面を全面的に支えたのが上島竜兵さん率いる「竜兵会」でした。東京・中野の居酒屋に夜な夜な集まり、上島さんは金のない有吉さんに酒や食事を振る舞い続けました。「お前は面白いんだから絶対に腐るな」と励まし続け、プライドを失いかけていた有吉さんの心の灯を絶やさなかったのです。
有吉さんは現在でも2人を「人生最大の恩人」と公言しており、どん底の時期に培われた人間関係が、後の芸風に深みと説得力を与えることになります。