猛毒と薬効が交錯するセンダンの正体!歴史の誤解と驚きの価値
自宅の庭や散歩道にある木がセンダンかどうかを見極めるには、いくつかの決定的な特徴を知っておく必要がある。春から夏にかけては、羽根のように細かく広がる「2〜3回奇数羽状複葉」の大きな葉と、中心部が濃い紫色に染まる五弁の小花が目印となる。秋から冬には葉をすべて落とし、楕円形の黄色い果実だけが房状にぶら下がる独特の樹形を描く。
見分けのポイントとして注意したいのが、インドセンダン(ニーム)やニワウルシ(シンジュ)との混同だ。特にニームは害虫忌避剤として安全性が喧伝されるが、日本の野山で見かけるセンダンとは別属であり毒性プロファイルが異なる。庭木としてセンダンを管理する場合、落果した実をペットが口にしないようネットを張る、枝打ちをこまめに行うといった配慮が欠かせない。美観と危険性を正しく認識してこそ、この木と安全に共生することができる。