胆嚢炎の症状と初期サイン|右腹部痛や発熱の危険度と対処法
胆嚢は、肝臓で作られた消化液である「胆汁」を一時的に蓄え、濃縮して十二指腸へ送り出す小さな袋状の臓器です。この胆嚢の出口(胆嚢管)に胆石が詰まったり、細菌が繁殖したりすることで引き起こされるのが急性胆嚢炎です。
発症時に最も警戒すべき兆候は、独特の痛みの局在と放散パターンにあります。痛みが現れやすい代表的な部位は以下の通りです。
- 右季肋部痛(みぞおちから右のあばら骨の下付近):胆嚢が位置するまさにその場所であり、差し込むような強い圧迫痛や激痛が生じます。
- みぞおち(心窩部):初期段階では胃のあたりがキリキリと痛み、胃潰瘍や急性胃炎と誤認されやすい傾向があります。
- 背中や右肩甲骨の下(放散痛):内臓の痛みを伝える神経の反射により、右側の背中や肩の奥が締め付けられるような痛みが同時に走ります。
見逃されがちな胆嚢炎初期症状としては、脂っこい食事をとった数十分から数時間後に生じる「右腹部の鈍い重苦しさ」「持続する胃もたれ感」「軽い悪心(吐き気)」が挙げられます。胆嚢は脂肪分を分解するために収縮運動を行いますが、出口が塞がれていると内圧が急上昇し、こうした違和感や鈍痛となって警告を発するのです。
さらに炎症が本格化すると、胆嚢炎発熱吐き気が顕著になります。悪寒を伴う37.5〜38.5度前後の発熱とともに、何度も嘔吐を繰り返す状態に陥った場合は、炎症が胆嚢全体に拡大している明白なサインです。