ハロゲンの酸化力が強い順と決定的理由|フッ素最強の謎を電子親和力から図解
「ハロゲンの酸化力が強い理由」を調べると、必ずと言っていいほど出てくるのが「電子親和力」という言葉です。電子親和力とは、原子が電子を1個受け取るときに放出するエネルギーのこと。直感的には、この値が大きいほど電子を受け取りやすく、酸化力も強いように思えます。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。
実は、電子親和力が最も大きいのはフッ素ではなく塩素なのです。ねこでもわかる化学が指摘するように、フッ素は原子半径が極端に小さいため、電子を受け取った際に既存の電子との反発が大きくなり、電子親和力の値が塩素より小さくなってしまいます。それでもなお、フッ素の酸化力が最強である理由は、原子半径の小ささにあります。原子核の正電荷が最外殻の電子殻に強く働き、他から電子を強力に引き寄せる力が、電子親和力のデメリットを上回るからです。
つまり、ハロゲンの酸化力を決める最大の要因は「原子半径」であり、電子親和力だけで単純に判断してはいけないのです。この点は高校化学の試験でも頻出の引っかけポイントなので、注意が必要です。