中曽根康弘の知られざる海軍時代!戦後外交と改憲論へ繋がる原点
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大日本帝国海軍での敗北体験は、中曽根の戦後外交と憲法観を突き動かす揺るぎない原動力となった。他国に自国の防衛を全面的に依存する国家構造の危うさを骨の髄まで知っていた彼は、自主防衛論と憲法改正の必要性を早くから世に問い続けた。自らの手で国を守る覚悟のない平和主義に対して、抱き続けていた危機感は極めて強烈だった。
一方で、彼は単なる観念的なタカ派にとどまらなかった。ロナルド・レーガン米大統領との「ロン・ヤス関係」に代表される強固な日米同盟を構築しつつも、アジア諸国との外交においては細心の注意を払った。海軍将校として「制海権と補給路の確保こそが国家の生命線である」と身をもって学んでいたからこそ、冷戦下における日本の地政学的リスクを冷静に見極めた実利外交を展開できたのだ。自由民主党内での改憲議論においても、彼の言葉は常に実戦の記憶に裏打ちされたリアリズムを帯びていた。