生理中のお尻の穴の激痛はなぜ?突き上げる痛みの正体と対処法
生理中、下腹部の鈍痛とともに肛門の奥がズキズキする原因として、まず挙げられるのが生理活性物質「プロスタグランジン」の過剰分泌です。経血を子宮外へ押し出すために分泌されるこの物質は、子宮の筋肉を強く収縮させるだけでなく、隣接する直腸や腸管の平滑筋まで巻き込んで痙攣性の収縮を引き起こします。これにより、プロスタグランジンの影響と腸の収縮が連動し、お尻の穴がきゅーっと絞られるような差し込み痛が発生します。
しかし、問題は「下腹部痛の延長」にとどまらないケースです。歩いた拍子や咳をした瞬間、あるいは椅子に腰掛けた瞬間に、下から槍で突かれたかのような生理中の肛門の突き上げるような痛みが走る場合、単なる機能的な生理痛ではなく器質的な病変、とりわけ「子宮内膜症」が骨盤の最深部に生じている疑いが強まります。
日本産科婦人科学会の専門医である名倉優子医師らの臨床解説でも指摘されている通り、お尻の痛みを訴える患者の精密検査を進めた結果、子宮と直腸の隙間に病変が癒着している例は後を絶ちません。「生理のたびに痛みが重くなっている」「排便時に脂汗が出る」といった自覚症状がある場合、病変組織が物理的に神経を刺激しているサインと捉えるべきです。