『ガラスの仮面』美内すずえの現在地と「紅天女」最終章の真実
1970年代半ば、白泉社の『花とゆめ』誌上で産声をあげた本作は、当時の少女漫画の概念を根底から覆した。劇中劇という複雑な二重構造と、圧倒的な熱量で描かれる役者たちの執念。出版業界において単行本累計発行部数5000万部を超える記録は、まさに金字塔だ。
少女たちの憧れや恋愛模様を描く域を遙かに超え、芸の道を追求する鬼気迫るドラマは、現在もカルチャーの文脈で語り継がれる。白泉社にとっても、この作品はレーベルの象徴であり、未来へ引き継ぐべき宝物なのだ。