砂肝はどこの部位?レバーとの違いや胃の正体・栄養と下処理の全真相
砂肝を家庭で美味しく仕上げる最大のポイントは、「銀皮(ぎんぴ)」と呼ばれる青白い筋膜の下処理です。
銀皮は砂嚢の筋肉を保護している結合組織で、熱を通すと非常に硬くなります。「コリコリ感を通り越してゴムのように硬くて噛み切れない」という失敗の多くは、この銀皮の下処理を省略したことが原因です。
プロの現場でも行われている標準的な下ごしらえの手順は次の通りです。
- 半分に切り分ける:砂肝は2つのコブが中央の薄い筋で繋がっています。まずは中心のくびれ部分に包丁を入れ、2つの塊に切り分けます。
- 銀皮を削ぎ落とす:平らな面を下にして置き、側面の青白く光る硬い膜(銀皮)に包丁の刃を寝かせて当て、魚の皮を引く要領で薄く切り落とします(両面とも実施)。
- 切り込みを入れる(隠し包丁):銀皮を取り除いた赤身部分に、2〜3本浅く斜めに切り込みを入れます。火の通りが均一になり、味染みも格段に向上します。
- 臭み取りと水気取り:ボウルに砂肝を入れ、小さじ1程度の塩と酒を揉み込んで5分置き、水洗いしてからキッチンペーパーで水分を徹底的に拭き取ります。
なお、お酒のおつまみなどで「より強い歯ごたえを楽しみたい」という場合は、銀皮を削ぎ落とさず、銀皮の上から細かく2〜3mm幅で格子状に切り込みを入れる方法もあります。
削ぎ落とした銀皮も捨てる必要はありません。たっぷりの熱湯でさっと茹でて冷水にとり、ポン酢と小ネギを和えて「銀皮ポン酢」にしたり、細切りにしてきんぴらにすれば、絶品の一品料理として無駄なく活用できます。