因縁の分裂劇から現在へ!ほっかほっか亭とほっともっと激突の物語
日本の外食史において最大の転換点といえば、2008年に発生した「ほっかほっか亭」の分裂劇にほかならない。当時、全国で3000店舗規模を誇っていた巨大チェーンが、一夜にして二つに引き裂かれた。その背景には、店舗運営システムや地域戦略を巡るフランチャイズビジネス特有の構造的な摩擦が存在していた。
発端は、本部側の運営方針と、東日本や九州などの広大なエリアで実質的な店舗網を築き上げていた大手運営会社との深い溝だ。ブランドの統一感を重視する本部側と、地域のニーズに応じた柔軟な店舗開発を主張する運営側の主張は平行線をたどり、最終的には契約解除という破局を迎えることとなった。この決別によって誕生したのが「ほっともっと」であり、わずか数ヶ月の間に数千店もの看板が一斉に掛け替えられるという大事件へ発展したのである。