なぜ骨盤が下がるのか?トレンドレンブルグ歩行の真相と最新リハビリ法

なぜ骨盤が下がるのか?トレンドレンブルグ歩行の真相と最新リハビリ法について知っておくべき 注意点を分かりやすい構成で解説いたします。

歩行異常に悩む患者の手記や整形外科リハビリ室の現場取材からは、単なる教科書的知識だけでは捉えきれない切実な実態が浮かび上がります。

都内の回復期リハビリテーション病院に通院する60代女性(変形性股関節症・THA術後)は、当時の苦悩を次のように語っています。

「手術で関節の痛みは劇的に消えたのに、歩くとどうしても左の腰がカクンと落ちてしまい、家族から『歩き方が不自然で傾いている』と指摘され続けました。自分では真っ直ぐ歩いているつもりなのに、鏡で見ると骨盤が大きく歪んでいてショックを受けました」

また、変形性股関節症の歩行分析を専門とする臨床理学療法士の証言によると、多くの患者が「筋力はあるのに使えていない」機能的麻痺状態に陥っているといいます。

「ベッド上で横になって脚を横に挙げるテスト(徒手筋力検査:MMT)では『4(良)』と判定される筋力があっても、立位歩行になると途端に中殿筋が収縮しなくなる患者さんが全体の約40%以上存在します。単に筋肉を太くするトレーニングだけを繰り返しても、荷重感覚と連動した神経筋協調性が戻らなければ、歩行時の骨盤下垂は改善しません」

SNSや健康相談コミュニティでも、「中殿筋の筋トレを半年間続けているのに歩き方が治らない」「歩くたびに腰痛が悪化する」といった声が多数投稿されています。これらは、骨盤下垂を放置した結果、腰方形筋や脊柱起立筋が過剰に代償収縮し、二次的な筋筋膜性腰痛を発症している典型的なパターンです。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。