病み上がりの食事は何が正解?胃腸を救う最新栄養学と回復食
かつて日本の家庭では「病み上がりといえば白おかゆに梅干し」が鉄板の常識だった。しかし、臨床栄養学の研究論文が集積する国際的なデータベースPubMedに掲載された複数の報告は、炭水化物に偏った単一の食事療法がもたらすリスクを警告している。精白米のみのおかゆは血糖値を急激に上昇させた後、乱乱高下を引き起こし、かえって倦怠感を増幅させる恐れがあるのだ。
都内の大学病院に勤務する消化器内科医は、「タンパク質が不足した状態でおかゆだけを食べ続けると、筋肉量の低下や免疫細胞の再生産遅延を招く」と指摘する。NHKスペシャルなどの医療ドキュメンタリー番組でも特集されたように、腸管粘膜の再生には十分なアミノ酸補給が不可欠である。炭水化物だけに頼る古風な回復法は、科学的な観点から見ればすでにアップデートされるべき過去の遺物と言わざるを得ない。