早大正門前の知の聖地「成文堂」の歩みと法学・専門書在庫のリアル
株式会社成文堂の歴史は、そのまま日本の法学出版の歩みと重なり合う。とりわけ同社を日本全国の法学者に知らしめた金字塔が、伝説的な学術シリーズ『法律学全集』だ。各分野の第一人者が持てる知見を結集させたこの体系書は、昭和から令和に至るまで実務家や研究者の必携書として君臨してきた。
正門前に店を構える意味。それは単なる立地の良さにとどまらない。最高峰の高等教育機関である早稲田大学の教員や学生が求める最高水準の文献を、即座に届ける責任を担ってきた歴史がある。新刊が出版されるたびに教授陣が店頭に駆けつけ、熱い議論を交わしたエピソードは今も語り継がれている。