2026年、日本の食卓を揺るがす「魚料理」の革命——「フィッシュ オン ディッシュ ロリー」がSnsとグルメ界を席巻する理由
日本の魚食文化は長い歴史を持つが、近年の若年層における「魚離れ」は深刻な課題とされてきた。骨を取るのが面倒、調理時のにおいが気になる、写真映えしにくい。こうしたネガティブな要素が、若い世代の足を遠ざけていたのは否めない。
その壁を鮮やかに打ち破ったのが、シェフのロリー(Lory)氏が提案したプレゼンテーション手法だ。獲れたての鮮魚を立体的に盛り付け、特製のハーブや色鮮やかなソース、可食花をあしらう。中央のプレートをキャンバスに見立てた盛り付けは、ひとつの彫刻作品すら思わせる表現力だ。
一見すると奇抜に見えるが、味の骨格は極めて正統派である。日本の伝統的な出汁や塩締めといった下ごしらえの技法と、フレンチやエスニックのソースが見事に調和している。見た目の華やかさに惹かれて注文した客が、一口食べた瞬間にその奥深い旨味の虜になる仕掛けが施されている。