生理中の尿検査は受けていい?潜血・再検査の真相と後日提出の完全ガイド

生理中の尿検査は受けていい?潜血・再検査の真相と後日提出の完全ガイドについて専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。

Yahoo!知恵袋やSNSなどのコミュニティでは、「タンポンを奥までしっかり装着し、ウェットティッシュで外陰部を清拭した後に中間尿を採ればバレない」「自分はこのやり方で潜血マイナスだった」といった体験談が散見されます。しかし、健診現場の専門医および臨床検査技師は、この対策を「極めて危険な都市伝説」として一蹴しています。

都内の大手健診センターに勤務するベテラン臨床検査技師の手記や取材証言によると、現場の実情は想像以上にシビアです。

「受診者様が『タンポンを使用したから大丈夫』と思って提出された検体でも、遠心分離機にかけて顕微鏡を覗けば、高倍率の視野で一発で判明します。タンポンの紐を伝って微小な経血が漏れ出していたり、尿道口付近の粘膜に付着していた赤血球が尿流に巻き込まれたりするためです。結果として尿潜血が『1+』などの中途半端な数値で引っかかり、総合判定で『要精密検査』の通知を出さざるを得なくなります。現場としては、無理に採取せず『生理中』と付箋を貼って空のまま提出していただく方が、受診者様の手間も省けて遥かに有難いのが本音です」

さらに見過ごせないのは、潜血反応をごまかすことで本当の病気を見落とすリスクです。メディカルドック等の医療解説でも警鐘が鳴らされている通り、健診の尿検査は膀胱炎、尿路結石、急性糸球体腎炎、さらには初期の膀胱がんや子宮内膜症に伴う尿路病変をスクリーニングするための貴重な機会です。仮にタンポンを使用して「潜血1+」が出た際、「どうせ生理の血が混ざっただけだろう」と自己判断して精密検査を放置した結果、進行性の腎疾患や結石の発見が致命的に遅れてしまうケースが実際に報告されています。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。