小山薫堂の現在と経歴総まとめ!おくりびと・くまモンから万博まで
映画界での大成功に続き、地方自治体のPR構造を根本から覆したのが、熊本県のPRキャラクター「くまモン」のプロデュースです。2011年の九州新幹線全線開業に合わせ、熊本県から観光キャンペーンの相談を受けた小山薫堂は、デザイナーの水野学氏とともに「熊本の魅力を発掘するサプライズの象徴」としてくまモンを誕生させました。
特筆すべきは、その革新的なビジネスモデルです。熊本県内の企業や県産品を使用する商品に対し、キャラクター使用料(ロイヤリティ)を原則無償化する方針を提唱。これにより、零細企業から大手ナショナルクライアントまでが自由にくまモンを採用できるようになり、関連商品の流通量は爆発的に急増しました。
結果として、くまモン関連商品の累計売上高は1兆円を突破する規模へと成長。通常なら数パーセントの版権ビジネスで個人利益を狙うところを、あえて「地域の経済循環と認知拡大」に全振りした小山薫堂の利他主義的なプロデュース思想は、現代のソーシャルグッドなマーケティングの先駆けとして高く評価されています。