昔の電話帳はなぜ全員の住所が掲載?ハローページ廃止の真相と調べ方
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昭和の電話帳を思い出す際、誰もが脳裏に浮かべるのが「辞書以上の圧倒的な分厚さと重量」です。特に東京23区版や大阪市版などの大都市圏のハローページは、1冊で数千ページ、厚さは6〜8センチ、重さは2キログラムを超える巨大な紙の塊でした。
この厚みを生み出した最大の要因は、固定電話の普及率がピークに達していた一方で、1ページに掲載できる文字数に限界があったためです。少しでも薄く、軽く仕上げるために、新聞紙よりもはるかに薄く耐久性のある特殊な超軽量印刷用紙(辞書などに使われるインディア紙に近い紙)が開発・採用されていましたが、それでも膨大な人口を収容するには凄まじい厚みにならざるを得ませんでした。
この圧倒的な厚みを利用して、バラエティ番組やプロレスの興行で定番となったパフォーマンスが「電話帳破り」です。素手で分厚い電話帳を真っ二つに引き裂く怪力技ですが、これには腕力だけでなく物理的なコツが存在しました。
【電話帳破りのメカニズムと真相】
完全に密着した紙の束は引張強度が高く引き裂くのは不可能に近いため、パフォーマーは電話帳を軽くしならせてページとページの間に空気層を作ります。さらに背表紙を起点にして親指でわずかな亀裂(V字の裂け目)を入れ、テコの原理で1枚ずつ連続して破断させることで、一気に引き裂く見せ方を成立させていました。もちろん強靭な握力と背筋力が必要不可欠ですが、単なる力任せではなく、紙の構造を突いたテクニックが組み合わされていたのです。