『21世紀少年』ともだちの正体と結末!漫画完全版と映画の違いを徹底解剖
連載当時の単行本(上・下巻)と、のちに刊行された『21世紀少年 完全版』では、物語の結末に決定的な加筆・修正が施されています。この改訂こそが、浦沢直樹氏が本来描きたかった真のメッセージを伝える鍵となっています。
単行本版のラストでは、バーチャルアトラクション内でケンヂがお面を被った少年に語りかけ、お面を外す描写で静かに幕を閉じました。読者の想像に委ねる余白を残した形でしたが、一部では「結局誰だったのか分かりにくい」という声も上がっていました。
一方の『完全版』下巻では、ラストシーンが大幅に加筆されています。ケンヂが少年のお面を外し、「カツマタ君、お前だったのか」と名前を呼んだ上で、幼少期に犯した駄菓子屋での万引きを正直に告白して謝罪。「悪かった、俺だったんだ」と頭を下げることで、カツマタ君の孤独な魂が救済され、悪夢の連鎖が断ち切られる明確な描写へと進化を遂げました。