宮崎駿が専業声優を避ける理由とは?ジブリ歴代配役の知られざる真実
ジブリ声優のキャスティングにおいて、歴史的な分岐点となったのが『もののけ姫』だ。アシタカ役の松田洋治、サン役の石田ゆり子、エボシ御前役の田中裕子、そしてモロの君を演じた美輪明宏。重厚な演劇的バックボーンを持つキャスト陣が放つ声の圧力は、神話的な世界観を圧倒的な説得力で構築した。
続く『千と千尋の神隠し』では、当時まだ14歳だった柊瑠美が千尋役に抜擢された。不器用で、転びそうで、頼りない少女の声。プロの声優では決して出せない「成長途中のゆらぎ」が、そのまま主人公の成長曲線と重なり合った。ハク役の入野自由、湯婆婆役の夏木マリの怪演も含め、緻密に計算されたアンサンブルが世界中を熱狂させた事実は記憶に新しい。