カップ麺をレンジ加熱すると溶ける真相|発火危険と安全な温め直し方
カップラーメンにお湯を注いだときは何ともないのに、電子レンジに入れた途端に容器が変形したり底が抜けたりするのはなぜでしょうか。最大の理由は、カップラーメンが電子レンジで溶ける理由が「容器の耐熱限界」と「食品中の油分が起こす局所的な超高温化」の複合要因にあるためです。
多くのカップ麺に採用されている発泡ポリスチレン(PSP)は、保温性と断熱性に優れる一方で、発泡スチロールの耐熱温度は電子レンジの加熱環境に耐えられる設計になっていません。一般的な発泡ポリスチレンの耐熱温度はおよそ70℃〜90℃前後です。100℃の熱湯を注ぐだけであれば、お湯自体の温度が外気に触れて徐々に低下するため容器の形状を保てますが、電子レンジによるマイクロ波照射を受けると状況が一変します。
電子レンジは食品に含まれる水分や油分の分子を激しく振動させて熱を発生させます。特にラーメンのスープに含まれる油脂(ラードや植物油、調味油など)は、電子レンジ加熱によって容易に150℃〜200℃以上の超高温へと跳ね上がります。この沸点を超える熱を持った油滴が容器内壁に直接接触することで、発泡スチロールのプラスチック骨格が一瞬で熱変形を起こし、溶けて穴が空いてしまうのです。