ジョジョ「これも計算のうちか」はハッタリ?カーズ戦の衝撃真相を徹底解説!
カーズの絶叫に対し、ジョセフは嘲笑を浮かべながら迷わずこう答えます。
「そうだぜ……最初からな! このジョジョは最初から計算してツメをたてていたのよォーーーーッ!」
読者の誰もが痺れたこの痛快な返しですが、直後に描かれたジョセフの内なるモノローグによって、衝撃のハッタリの真相が明かされます。
「(ヘッヘッヘッヘッ……ウソだけどな……カーズが狂ったように悔しがりゃあ、これでいいのよォ……)」
実際のところ、火山噴火はジョセフの反射的な防御が引き起こした自然現象であり、切断された腕が命中したのも完全な偶然でした。しかし、ジョセフの真骨頂は「運すらも自分の実力に見せかける圧倒的な精神的優位の獲得」にあります。相手が完全無欠の知性を誇る究極生物だからこそ、「お前の知性など最初から私の手の平の上だった」と錯覚させることが、カーズに対する最大の精神的打撃になると瞬時に判断したのです。
荒木飛呂彦氏は著書『荒木飛呂彦の漫画術』などのインタビューにおいて、第1部主人公ジョナサンが「正統派の清らかな英雄」であったのに対し、第2部主人公ジョセフは「ずる賢く、逃げ足が速く、ハッタリで危機を脱する人間味あふれるトリックスター」として意図的に造形したと語っています。力で勝てない相手を心理の罠にハメて出し抜くこのラストバトルは、まさにジョセフというキャラクターの集大成でした。