バズの裏に秘めた外交戦略!駐日ジョージア大使の知られざる素顔
文化外交において、最も大きな成功を収めたのが「食」を通じたアプローチだ。大手牛丼チェーンでの提供を機に社会現象となったシュクメルリ復刻プロジェクトは、その象徴的な事例と言える。
ニンニクとチーズが香る伝統の鶏肉料理は、日本の食卓に一大旋風を巻き起こした。大使自らが店舗に足を運び、鍋を囲む姿をリアルタイムで中継することで、未知の郷土料理は一瞬にして「日本人が愛する味」へと昇華したのだ。
さらに現在、総力を挙げて推進されているのがジョージアワイン振興プロジェクトだ。8000年の歴史を誇り、世界無形文化遺産にも登録されているクヴェヴリ(素焼きの壺)製法によるオレンジワインは、日本のワイン愛好家のみならず若年層の間でも急速に認知を拡大している。舌を通じた相互理解は、いかなる条約文書よりも雄弁に両国の距離を縮めている。