『はだしのゲン』朴さんの正体と実在モデル!ゲンを救った絆とその後
原爆投下後の混乱期を生き抜いた朴さんの「その後」の人生は、激動の戦後昭和史そのものでした。
焦土と化した広島で、朴さんは生き残るために闇市ビジネスへ参入します。密造酒の製造・販売や物資の流通に携わり、たくましく頭角を現していった朴さんは、次第に裏社会にも顔が利く実業家へと成り上がっていきます。一見するとアウトローな世界に身を置くことになった朴さんですが、その胸にある情義の炎は一切消えていませんでした。
戦災孤児たちと肩を寄せ合って生きるゲンが貧困に苦しんでいると知れば、惜しみなく大金を差し出し、米や物資を届けて生活をバックアップしました。ヤクザや悪徳ブローカーがゲンたちに理不尽な圧力をかけてきた際には、自らの人脈と度胸を使って前面に立ち、ゲンたちを徹底的に守り抜いたのです。
物語終盤、ゲンが東京に出て本格的に絵の勉強をしたいと決意した際、高価な油絵具一式と上京資金を手渡し、力強く背中を押したのも朴さんでした。父親を原爆で失ったゲンにとって、朴さんは単なる隣人を超え、精神的支柱であり「もう一人の偉大な父親」として生涯寄り添い続けました。