古民家の隠れ家から絶品氷まで!今巡るべき奈良の極上カフェ旅
奈良のカフェ文化を語る上で、避けて通れない原点がある。空間コーディネーターの石村由起子氏が手がけた「くるみの木」だ。まだカフェという言葉すら一般的でなかった1984年に産声を上げたこの場所は、地元の上質な食材を丁寧に仕立て、日々の暮らしに寄り添う器で供するスタイルを確立した。
華美な装飾を削ぎ落とし、素朴さの中に凛とした美を宿す。その哲学は半世紀近くを経てなお色褪せず、奈良に根づくカフェ文化の背骨となっている。派手なトレンドを追うのではなく、風土と調和する。この精神を受け継いだ若き店主たちが今、街のあちこちで新しい物語を紡ぎ始めている。