海外Faはなぜ使えない?ポスティングとの格差と2026年最新真相

海外Faはなぜ使えない?ポスティングとの格差と2026年最新真相について知っておくべき 理由を分かりやすく解説いたします。

選手が自律的に移籍先を選べるはずの海外FAが形骸化し、球団の容認が必要なポスティングシステムが主流となっている背景には、NPB球団側の冷徹なビジネス構造が存在します。一言で言えば、海外FAとポスティングの違いは「球団にお金が入るか、1円も入らないか」という点に集約されます。

選手が海外FA権を行使してMLB球団と契約した場合、NPBの旧所属球団には1円の補償金も支払われません。長年にわたってチームの顔として育成し、看板選手としてファンを呼び込んできた功労者が、資産的な対価を一切残さずにチームを去ることになります。これに対し、ポスティングシステムを利用して移籍させた場合、MLB球団が支払う総年俸と契約金に応じたパーセンテージが「譲渡金」としてNPB球団に還流します。

報道各社が報じた過去のMLB移籍データを見ても、ポスティング移籍による譲渡金は数百万円規模の端金ではありません。契約規模によっては20億円から70億円規模のキャッシュが球団に転がり込みます。地方球団や独立採算を重視する球団にとって、これは球団運営費の数割を賄うことができる巨額の資金です。

したがって、球団経営陣としては「海外FAでタダで出て行かれるくらいなら、1〜2年早くポスティングを認めて数十億円の譲渡金を残してもらう」方が圧倒的に経済合理性に適っています。選手側も、全盛期の身体能力を保った25〜26歳でメジャーへ挑戦でき、球団側も巨額の資金を獲得できるという「暗黙の利害一致」が、海外FA権の実質的な形骸化を後押ししているのが現場の生々しい実態です。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。