武藤敬司が車椅子を使う決定的な理由|両膝人工関節と現在のリアル
武藤さんが手術を受けたのは、関節外科の専門医療で高い実績を誇る国内トップクラスの総合病院でした。スポーツ医療の名医による綿密な執刀のもと、両膝にチタン合金や超高分子量ポリエチレン製の人工関節が埋め込まれました。
術後のリハビリテーションは過酷を極めました。人工関節の手術後は、放置すると関節周辺の組織が固まってしまうため、術後間もない激痛の中で膝を曲げ伸ばしするリハビリが開始されます。屈曲角度を取り戻すための訓練や、長年の痛みをかばって衰えていた大腿四頭筋をはじめとする下肢筋力の再構築に、武藤さんは歯を食いしばって挑み続けました。
一時は自力歩行はおろかベッドから立ち上がることすら困難な状態を経験しながらも、強靭な精神力でリハビリを完遂。リング復帰を果たした姿は、医療関係者や同じ膝関節疾患に苦しむ多くの患者に大きな勇気を与えました。