玉の輿伝説の真実とは?今宮神社のご利益とあぶり餅の隠された秘密

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今宮神社の東門を出ると、香ばしい炭火の香りとタレの甘い匂いに包まれる。そこには「一文字屋和助(一和)」と「かざりや」という、ふたつの名物老舗が向かい合って店を構えている。ここで提供される名物であぶり餅がある。

きな粉をまぶした一口大のお餅を竹串に刺し、備長炭で香ばしくあぶった後に特製の白味噌タレを絡める。このあぶり餅には単なる和菓子を超えた歴史的秘密が隠されている。親指大のお餅は厄除けの祈願が込められたものであり、竹串は今宮神社に奉納された斎串(いぐし)に由来する。平安時代に京の都を襲った疫病を鎮めるため、神社で祈祷を受けた串を用いたのが始まりとされる。創業1000年を超える「一和」の存在自体が、日本の食文化と神社信仰が密接に結びついて発展してきた生きた証なのだ。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。