Dh制の形骸化?2026年プロ野球の地殻変動と、今こそ知るべき「パ・セ両リーグ」決定的な格差
最大の違いとして真っ先に挙げられるのが、指名打者(DH)制の有無だ。パ・リーグが1975年に導入して以来、半世紀近くにわたり両リーグを隔てる最大の壁として君臨してきた。しかし、現代野球におけるDH制の意味合いは変わりつつある。
セ・リーグでは、投手が打席に立つ。この「9人全員で野球をする」という伝統は、送りバントや代打策、ダブルスチールといった緻密なスモールベースボールを育んできた。監督の采配一つで試合の流れがガラリと変わるスリルは、セ・リーグならではの醍醐味だ。一方、パ・リーグは強力なスラッガーをDHに据えることで、息つく暇もない強力打線が形成される。投手が打撃に体力を割く必要がないため、150キロ後半の剛速球を投げる先発投手が完投を目指すシーンも珍しくない。この「力と力の真っ向勝負」こそが、パ・リーグのダイナミズムを象徴している。