阿波踊り振興協会の分裂騒動とは?総踊り強行の真相と対立の現在
阿波踊りの歴史において最大の衝撃作となったのが、2018年8月13日夜に起きた「総踊り強行劇」です。南内町演舞場の最終コマで名物となっていた、振興協会所属の14連・約1400人が一斉に踊り込む圧巻のパフォーマンスを、当時の実行委員会が突如中止にしたことが発端でした。
中止の表向きの理由は「他演舞場のチケット売れ残りを解消するための観客分散」でしたが、振興協会側はこれを受け入れませんでした。阿波おどり振興協会の理事長をはじめとする幹部陣は、観光客の期待と踊り手の誇りを守るため、演舞場外の路上(両国橋南詰周辺)での自主開催を決断したのです。
「たとえ処分されても、楽しみに待つファンのために踊る」――。鳴り響く大歓声とともに繰り広げられた圧巻の総踊りは、全国ニュースで大々的に報じられ、運営側の拙速な判断に対する世論の批判を一気に加速させる象徴的な出来事となりました。