歌舞伎の人間国宝一覧!現役保持者と認定基準・手当や辞退の真相
1955年に文化財保護法に基づく人間国宝制度が創設されて以来、歌舞伎界からは数多くの伝説的役者が認定されてきました。歌舞伎の演技は大きく分けて勇壮な男性や市井の男を演じる立役(たちやく)と、女性を演じる女方(おんながた)に分かれますが、それぞれにおいて歴史に名を刻んだ巨匠たちが存在します。
歴代の保持者には、以下のような不世出の名優たちが名を連ねています。
- 六代目 中村歌右衛門(女方):戦後歌舞伎の最高峰として君臨し、気品と重厚さを兼ね備えた至高の女方。
- 七代目 尾上梅幸(女方):音羽屋の気品あふれる芸風で、六代目歌右衛門とともに昭和の女方黄金期を築く。
- 十七代目 中村勘三郎(立役):圧倒的な愛嬌と情愛に満ちた世話物・時代物の演技で大衆を熱狂させた名優。
- 二代目 尾上松緑(立役):剛胆な荒事から繊細な世話物、重厚な舞踊まで完璧にこなした万能の達人。
- 十三代目 片岡仁左衛門(立役):上方歌舞伎の伝統を守り抜き、晩年まで澄んだ気品を放ち続けた重鎮。
これらの名優たちが遺した舞台映像や手記、口伝の「型」は、現在の幹部役者や若手世代へと確実に継承されています。歌舞伎が400年以上にわたって生命力を失わない理由は、こうした歴代人間国宝たちが芸の純度を高め続けてきたからです。