オウム解散から30年余、上祐史浩が語り続ける「洗脳と脱カルト」の現在地――2026年、私たちが向かい合うべき陰影
過剰な情報が溢れ、孤独感や社会への不信感を募らせる人々が急増する2026年の社会環境は、かつてオウム真理教が台頭した時代と気味が悪いほど似通っている。心理的ブレイクダウンを起こしやすい若者が、巧妙な言語空間に引き込まれる構造は形を変えて存在し続けているのだ。
彼が展開する「洗脳解体」のアプローチや人生相談のコンテンツは、一見すると現代人の悩みに寄り添う処方箋のように見える。しかし、かつてマインドコントロールの最前線にいた人物が発する言葉には、常に毒と薬が背中合わせで含まれていることを忘れてはならない。情報を受け取る側である私たち自身の批判的思考力が、かつてないほど試されている。