大人の足に成長痛のような痛みが走る原因は?知恵袋の体験談と病気の真相
成長痛とは本来、骨が急速に伸びる3歳から12歳頃の小児に生じる原因不明の下肢痛を指します。骨の両端にある軟骨組織「骨端線(こったんせん)」は、一般的に女子で15〜16歳頃、男子で17〜18歳頃、遅くとも20代前半には完全に閉鎖し、骨化します。したがって、成人が物理的に骨の伸長によって痛むことは医学的に考えられません。
では、なぜ大人になってから「成長痛にそっくりな疼き」が、特に夜間に集中して起こるのでしょうか。そこには生体リズムと神経伝達のメカニズムが深く関わっています。
日中、人間が活動している間は交感神経が優位になり、脳は視覚や聴覚、仕事のプレッシャーなど膨大な情報処理に追われています。この状態では痛みの伝達を抑制する「下行性疼痛抑制系」が働き、軽微な痛みは脳に届きにくくなっています。しかし、夕方から夜にかけて副交感神経が優位になると、周囲の刺激が遮断され、身体の感覚に対して脳が敏感になります。日中に蓄積した筋肉の微細な損傷や血行不良、神経の圧迫による不快感が、夜間の静寂の中で一気にクローズアップされるのです。
さらに、就寝前の脱水や横になった際の血流分布の変化、下肢の温度低下なども重なり、骨膜や筋膜に存在する感覚受容器(ポリモーダル受容器)が刺激され、「骨の奥が疼く」という独特の痛覚として認識されます。