「創価学会崩壊」が囁かれる真相|信者減少と公明党弱体化の現在
インターネットの検索窓や週刊誌の特集で「創価学会 崩壊 理由」というフレーズが定着した最大の契機は、長年教団の精神的支柱であり続けた池田大作名誉会長の逝去です。1960年の第3代会長就任以来、半世紀以上にわたって教団を拡大させ、公明党の創設や海外展開(SGI)を推し進めたカリスマの死は、会員にとって精神的なよりどころの喪失を意味しました。
しかし、池田氏の逝去は危機が顕在化する引き金に過ぎません。水面下では四半世紀にわたって以下の4重苦が確実に教団組織を侵食していました。
第一に、会員の極端な高齢化です。高度経済成長期に入会した昭和の第一世代が80代〜90代を迎え、活動の最前線から退くばかりか、年々多くの会員が他界しています。地方の支部では役員のなり手がおらず、会合の維持すら困難な地域が続出しています。
第二に、二世・三世の急速な学会離れです。親世代の強い信仰心を受け継がず、名目上は会員名簿に名を連ねていても、座談会への不参加、会費や聖教新聞の購読拒否、果ては無断での脱会を選ぶ若年層が急増しました。旧統一教会問題以降、日本国内で宗教二世の精神的負担や「信仰の強要」に対する世間の視線が厳しくなったことも、離反を決定づける要因となっています。
第三に、公明党の集票力低下です。かつて国政選挙で約900万票を叩き出した強力な集票マシンは、直近の国政選挙において600万票を割り込む危機に瀕しています。かつては学会員の熱心な友人・知人への働きかけ(いわゆる「F取り」)が票の源泉でしたが、人間関係の希薄化や強引な選挙依頼への忌避感から、外部への広がりが完全にストップしています。
第四に、機関紙「聖教新聞」の部数減少と財務(寄付)の基盤低下です。後述するデータが示す通り、一人で複数部を購読して周囲に配る「啓蒙活動」が経済的・体力的な限界を迎え、教団の伝統的な資金・言論サイクルが悲鳴を上げています。