中井美穂の病気と壮絶な闘病|ストーマ生活と古田敦也の支え【現在】

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緊急手術によって一命を取り留めた中井さんでしたが、彼女を待ち受けていたのは過酷な現実でした。切除した腸をすぐに縫合して繋ぐことが困難なほど腹腔内の炎症が激しかったため、腸管の回復を待つ医療措置として、腹部に一時的なストーマ(人工肛門)を造設することになったのです。

手術から目覚めた際、医師から人工肛門が造設された事実を告げられた中井さんは、強いショックと当惑を覚えたと回顧しています。便意をコントロールできず、パウチ(蓄便袋)を腹部に装着して排泄管理を行う生活は、テレビカメラの前に立つ人気アナウンサーにとって精神的にも肉体的にも計り知れない負担でした。

しかし、彼女のプロフェッショナリズムは決して折れませんでした。退院後、わずかな療養期間を経て現場へ復帰。当時は世間に病気の詳細を公表していなかったため、パウチのふくらみが目立たない衣装を選び、収録の合間にトイレで排泄ケアをこなすという、並々ならぬ気力で仕事を続けました。そして約1年後の2003年、腸の状態が安定した段階で「ストーマ閉鎖手術」を受け、自力での自然排泄機能を取り戻すことに成功したのです。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。