替え玉受験はなぜバレる?逮捕・退学の法的代償と手口の実態

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日本における替え玉受験の歴史を振り返ると、社会的な地位や名声を一瞬にして失った歴代の事件が数多く存在します。その象徴とも言えるのが、1991年に発覚した早稲田大学替え玉受験事件です。

この事件では、著名タレントの息子を同大学の人間科学部に入学させるため、予備校関係者や替え玉役の学生、仲介ブローカーが組織的に関与しました。受験票の写真を巧妙に貼り替えて合格を勝ち取ったものの、内部からの告発によって不正が露見。関与したブローカーや予備校幹部らが偽計業務妨害容疑などで逮捕され、不正入学した当人は入学辞退に追い込まれました。この事件は、有名人の子どもに対する過度なプレッシャーや受験ビジネスの闇を浮き彫りにし、世間に強烈な衝撃を与えました。

時代が下り、デジタル化が進んだ近年において社会に衝撃を与えたのが、2026年に摘発された就活WEBテスト代行事件です。京都大学大学院卒の会社員の男が、SNSを通じて就職活動中の大学生らから依頼を受け、SPIなどの適性検査を数百件にわたり身代わり受検していたとして、警視庁に私電磁的記録不正作出・同供用などの容疑で逮捕されました。

この事件の重大なポイントは、「受検を依頼した学生側」も共犯として警察の捜査対象となり、書類送検された点です。学生たちは志望企業の内定を取り消されただけでなく、実名や所属大学が捜査機関に把握され、就労機会を完全に失う結果となりました。時代や手法が変わろうとも、「替え玉によって得た地位は必ず崩壊する」という歴史の教訓は一切変わっていません。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。