北陸新幹線延伸から2年、地域鉄道の「勝ち筋」は見えたか——あいの風とやま鉄道が挑む大改革の最前線
地方私鉄・三セク鉄道の多くが直面する最大の壁が、急速な少子高齢化だ。通学定期のボリュームゾーンである高校生人口の減少は、将来の減収に直結する。
安易な運賃値上げは乗客離れを招く諸刃の剣だ。そこで打ち出されたのが、駅ナカスペースの利活用や広告事業、沿線特産品のEC販売といった非鉄道事業の強化である。駅を単なる乗降場所ではなく、地域コミュニティのハブやテレワーク拠点へと再編する動きが加速している。鉄道を核とした総合生活サービス企業への脱皮こそが、この先10年を見据えた生き残り戦略の本質だ。