二点透視図のパース崩れを防ぐ!立体的な背景を描く実践テクニック
背景作画を進める中で、二点透視図法と三点透視図法のどちらを選択すべきか迷う場面も多く見受けられます。両者の決定的な違いは、「垂直線のパース(傾き)」が存在するかどうかです。
二点透視図法は、カメラが水平を保っている構図を前提とするため、垂直線はすべて完全に平行な縦線として描かれます。日常的な風景、落ち着いた室内、一般的なキャラクターの立ち絵背景など、目線の傾きが少ないシーンでは二点透視が最も安定感と自然さを発揮します。
一方の三点透視図法は、高層ビルを真下から見上げるような極端なアオリや、上空から街を見下ろすフカンなど、カメラ自体が上下に大きく傾いた構図で使用されます。左右の消失点に加えて、天空または地底に向かう3つ目の消失点が存在するため、圧倒的なスケール感や緊迫感を表現するのに適しています。描きたいシーンの「カメラの傾き」と「演出意図」に応じて、最適な透視図法を選択することが作画の説得力を高める鍵です。