熊の寿命は何年?野生と動物園で倍違う衝撃理由と最高齢記録

熊の寿命は何年?野生と動物園で倍違う衝撃理由と最高齢記録とはどのようなものなのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

厳しい大自然において、熊が「天寿を全うして老衰で眠るように死ぬ」ことはほぼあり得ません。野生の熊を死に至らしめる最大の原因は、実は歯の摩耗にあります。

熊は雑食性であり、硬い木の実や植物の繊維、時には骨などを噛み砕くため、加齢とともに臼歯(奥歯)やすり鉢状の歯が激しくすり減っていきます。歯が平らに削れたり欠損したりすると、食物を効率よく咀嚼・消化できなくなり、十分なカロリーを摂取できなくなります。

この「歯のすり減り」が致命傷となるのが越冬前の栄養蓄積です。秋に十分な皮下脂肪をつけられなかった熊は、冬眠中に体温と基礎代謝を維持できず、そのまま目覚めることなく飢餓で命を落とします。また、春先に穴から出られたとしても、体力が回復できずに力尽きるケースが後を絶ちません。

さらに、生まれたばかりの子グマの死亡率も極めて高く、生後1年以内の生存率は約50%前後と見積もられています。成獣のオスによる子殺しや、越冬中の母グマの栄養不足などが主な要因です。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。