コナン「図書館殺人事件」は何話?津川館長の恐怖と結末を徹底解剖
本作がサスペンスミステリーとして高く評価される理由は、ショッキングなホラー演出だけでなく、極めて論理的で巧妙な2つのトリックが配置されている点にあります。
1. 輸入洋書を利用した「中抜き薬物密輸」
津川館長が玉田さんを殺害した動機は、館内で行っていた違法薬物(白い粉)の密輸隠蔽でした。館長は海外から輸入したイギリス製の児童書や洋書の中身を精巧にくり抜き、中に薬物の小袋を詰め込んで書架に紛れ込ませていました。その現場を偶然目撃してしまった玉田さんが口封じのために絞殺されたのです。
2. エレベーターの天井を利用した「定員オーバーの死体隠蔽トリック」
警察が館内をくまなく探しても遺体が見つからなかった理由は、エレベーターのカゴの屋根(天井上)に玉田さんの遺体を遺棄していたためでした。
コナンはこの事実に、エレベーターの重量感知システムから気付きます。定員7名(積載重量450kg程度)のエレベーターに、子ども4名(コナン、元太、光彦、歩美)が乗り込んだだけで、なぜか「ブー」と重量超過の警告ブザーが鳴り響きました。小柄な子ども4人の総体重は130kg前後であり、定員オーバーになるはずがありません。
「大人の体重1人分が常に加算されている」という物理的矛盾から、コナンはエレベーターの外部、すなわちカゴの真上に遺体が乗せられていることを見抜きます。エレベーターを1階分下げてカゴの屋根を確認した瞬間、血を流して倒れている玉田さんの遺体が露わになるシーンは、作中屈指の戦慄場面です。
結末:少年探偵団の機転と逮捕劇
遺体を発見された津川館長は、証拠隠滅のために鉄パイプを手にしてコナンたちを殺害しようと執拗に追い詰めます。非常階段を封鎖され、逃げ場を失った子どもたちでしたが、本棚をドミノ倒しのように倒して館長を押し潰すというチームワークを発揮。駆けつけた警察によって津川館長は現行犯逮捕され、夜の悪夢は幕を閉じました。