サッカー親善試合の真実!公式戦との決定的な違いと勝敗の隠された重み

サッカー親善試合の真実!公式戦との決定的な違いと勝敗の隠された重みの重要ポイントをお届けします。役立つ情報が詰まっています。

英語で「Friendly Match」と呼ばれる親善試合ですが、その実態は決してのどかな親睦会ではありません。日本サッカー協会(JFA)の公式発表資料や代表強化部門の動向を追うと、親善試合には大きく分けて4つの絶対的な目的が存在することが分かります。

第1の目的は、「チームの戦術浸透と新戦力の発掘・テスト」です。普段は国内外の異なるクラブで戦う選手たちが一堂に会する代表チームにおいて、練習時間は極めて限られています。公式大会の最中に新しいシステムや連係を試すリスクは冒せません。相手のプレッシャーが実戦レベルである親善試合こそが、新システム導入や若手抜擢の唯一の実験場となります。

第2の目的は、「異なる大陸・サッカー文化への適応」です。アジア最終予選では中東や東南アジア特有の引いて守る相手との対峙が続きますが、世界大会で勝ち進むには南米特有のインテンシティ(強度)や欧州の組織的プレッシング、アフリカ勢の爆発的なスピードを体感しなければなりません。JFAが長年にわたり、多様な大陸連盟から強豪を招聘し続けている背景には、戦術的な免疫をつける狙いがあります。

第3の目的は、「FIFAランキングの維持・向上」です。これについては後述しますが、親善試合の結果はFIFAランキングに直接反映され、W杯本番の組み合わせ抽選(ポット分け)を大きく左右します。

そして第4の目的が見落とされがちな「莫大な事業収益とスポンサーシップの履行」です。日本代表の国際親善試合の歴史を語る上で欠かせないのが、キリングループとの強固なパートナーシップです。関係資料によると、キリングループとサッカー日本代表の縁は1978年に麒麟麦酒が招待大会「ジャパンカップ」の冠スポンサーに就任したことから始まりました。その後、1998年にキリンビバレッジが加わり、2000年代以降も「キリンチャレンジカップ」や「キリンカップサッカー」として日本サッカーの財政的基盤を支え続けています。1試合あたり数億円規模にのぼる入場料収入や放映権料、協賛金は、育成年代や指導者養成を含めた日本サッカー全体の強化費へと還流されているのです。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。