洗濯機で脱水だけ使う設定手順と水が出る意外な原因解説
「手洗いしたウールセーターを軽く絞るために脱水を押したのに、ジャーと注水されて台無しになった」という失敗談は、知恵袋やSNSなどのコミュニティでも頻繁に報告される代表的なトラブルです。故障を疑う前に、洗濯機にプログラミングされている制御機構を理解する必要があります。
脱水開始時に水が出てくる現象には、大きく分けて2つの明確な理由が存在します。
第一の理由は、「衣類の偏り(アンバランス)を直すための自動注水補正」です。洗濯槽が高速回転に入ろうとする際、内部のセンサーが偏荷重を検知すると、洗濯機は「このまま回転させると槽が外枠に激突して破損する」と判断します。すると回転を停止させ、一度水を注ぎ入れてパルセーター(回転羽根)を回し、洗濯物を水流でほぐして均等に広げ直そうとします。特に手洗いで水分を多く含んだ重い衣類を1〜2着だけ放り込んだ場合にこの安全装置が作動しやすくなります。
第二の理由は、「高速脱水時の洗剤カス・糸くず再付着防止シャワー(槽洗浄)」の作動です。一部の縦型洗濯機やドラム式洗濯機では、標準設定で「脱水のはじめに数秒間シャワーを出してドラム壁面の泡や汚れを流す」プログラムが組み込まれています。デリケートな衣類を脱水する場合は、あらかじめ「水なし脱水」や個別設定を行う必要があります。