鳥の名前の漢字一覧!翡翠や啄木鳥の読み方から難読・由来まで徹底解説
ネット上の情報や雑学記事の中には、事実関係が逆転して広まっている俗説が散見されます。その代表例が「翡翠(カワセミ)」と「宝石のヒスイ」の関係です。
「エメラルドのような美しい宝石(ヒスイ)が存在し、その宝石に色が似ているからカワセミに『翡翠』の漢字を当てた」と解説されることがありますが、歴史言語学的な事実は完全に逆です。
古代中国において、まず鳥としての「翡(赤い羽の鳥)」と「翠(緑の羽の鳥)」が存在し、紀元前の段階で美しい鳥の総称として「翡翠」が定着していました。その後、18世紀頃にミャンマーから中国へ持ち込まれた美しい硬玉(ジェダイト)を見た人々が、「まるでカワセミの羽のように鮮やかな緑と紅が混ざり合っている」と絶賛し、その鉱物を「翡翠玉」と呼ぶようになったのが宝石のヒスイの始まりです。
また、「烏(カラス)」に横棒が1本足りない理由についても、「画数を減らすための略字」という誤解がありますが、正しくは『説文解字』にも記されている通り、「カラスは全身漆黒であり、黒い瞳がどこにあるか見分けがつかないため、鳥の目にあたる横棒を省略した」という極めて理にかなった象形文字のルールに基づいています。