蚕の蛹はエビ風味と濃厚ナッツ?話題の昆虫食が持つ衝撃の味覚
見た目のインパクトから敬遠されがちな蚕(カイコ)の蛹(サナギ)だが、実際に口にした者が異口同音に口にするのは「意外なほどの香ばしさ」だ。外殻を噛み砕くと、まず口内に広がるのは香ばしい甲殻類のような風味。えびせんべいや香ばしく炒ったアーモンド、あるいは茹でた落花生を思わせる、クリーミーで濃厚なコクが舌を包み込む。
なぜこれほど奥深い味わいが生まれるのか。その理由は主食である桑の葉にある。蚕(カイコ)は桑の葉のみを食べて育つため、その体内には青々とした爽やかなアロマと上質な脂質が蓄積される。加熱によってこれが香ばしい風味へと変化し、独自の旨味を形成するのだ。さらにタンパク質や亜鉛、鉄分、ミネラルといった高い栄養価を凝縮しており、スーパーフードとしてのポテンシャルも極めて高い。
調理法によって表情がガラリと変わる点も魅力だ。素揚げにして塩を振れば、おつまみに最適なサクサクの「エビ風スナック」に早変わり。ニンニクとバターで炒めればコクが引き立ち、アヒージョやスパイスカレーの具材としても抜群の相性を見せる。初心者なら、まずはフライパンでじっくり乾煎りし、シンプルに塩コショウで味わうのがおすすめだ。