WasとWereの違いを完全攻略!主語の見分け方と仮定法の罠
be動詞の過去形における根本的な分岐点は、現在のbe動詞(am, is, are)のどれが過去形に変化したかという点に集約されます。構造は至って明快で、amとisの過去形が「was」、そしてareの過去形が「were」です。
したがって、主語とbe動詞の使い分けを整理する際は、現在形にしたときに「is/am」になるのか、それとも「are」になるのかを脳内でワンクッション置き換えるだけで、迷いの大半は解消されます。
具体的には、主語が「I(私)」および「三人称単数(he, she, it、または単一の人物・事物・不可算名詞)」である場合は三人称単数 wasのルールに従い、すべてwasを用います。一方、主語が「you(あなた/あなたたち)」、あるいは「we(私たち)」「they(彼ら/それら)」などの複数形 wereのグループに属する場合はwereが必須となります。
ここで多くの学習者が疑問を抱くのが、「なぜ単数のyou(あなた1人)に対してもwereを使うのか」という点です。歴史言語学の知見によると、古英語・中英語の時代、二人称単数には「thou(汝)」、複数形には「you(汝ら)」が使われていました。しかし時代が進むにつれ、相手に敬意を払う丁寧な表現として複数形のyouが単数に対しても転用されるようになり、最終的にthouが淘汰されました。その結果、形は単数であっても動詞の一致ルールとしては複数形の文法を引き継いだため、現代でも一貫して「you were」という形が定着しているのです。