江戸を震撼させた「三日コロリ」の真相!死者数と幕末パンデミックの全貌

江戸を震撼させた「三日コロリ」の真相!死者数と幕末パンデミックの全貌を詳しくリサーチ! 知っておきたい 重要ポイントを分かりやすく展開します。

目に見えない病原菌の存在を知る由もない江戸の人々は、突如命を奪う怪異の理由を「異界の物の怪」に求めました。ここで生まれたのが、コロリの語源と狐狼狸(あるいは虎狼痢)という漢字表記の結びつきです。

もともとはオランダ語の「Cholera」に対する音訳や、「急死する」を意味する俗語「ころり」が語源でしたが、やがて「狐や狼、狸の悪霊が取り憑いて内臓を食い破るのだ」という俗信へと転換していきました。町中にはこの恐怖を払拭しようと、奇妙かつ熱狂的な対処法が次々と誕生します。

街中ではコロリ除けの錦絵と民間信仰が大ブームとなり、三頭の獣が合体したような「狐狼狸」の化け物を武勇の神が退治する絵札や、猛獣の力を借りようと「虎」を描いたお札が飛ぶように売れました。さらに、「大きな音で悪霊を脅かす」ために夜通し太鼓や鍋を叩き、花火や大砲を打ち鳴らす地域が出現したほか、「辛味で毒を散らす」と信じられて唐辛子や生姜を買い占める動きが広がるなど、都市全体が集団パニックに覆われました。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。