沢尻エリカ『ヘルタースケルター』怪演の裏側|濡れ場・休養騒動と現在の真実
岡崎京子による原作漫画を蜷川実花監督が完全映画化した本作のストーリーは、芸能界の頂点に君臨するトップモデル・りりこの栄光と転落を軸に展開します。
【あらすじの骨子】
芸能事務所「りりこプロ」の看板モデルであるりりこは、世の女性たちの憧れの的。しかしその完璧な容姿は、非合法な美容クリニック「羽田ビューティークリニック」による危険な全身整形手術と、多量の拒絶反応抑制剤によって辛うじて維持されている人工物でした。やがて薬の副作用により、皮膚には青黒い痣(アザ)が現れ始め、後輩モデル・吉川こずえ(水原希子)の台頭によってりりこは次第に精神の均衡を失っていきます。彼女はプロデューサーや御曹司を肉体で手玉に取り、マネージャーの羽田美知子(寺島しのぶ)を精神的・性的に隷属させながら破滅への坂道を転がり落ちていきます。
【衝撃の結末・ラストシーンの真相】
クリニックの違法手術が検察によって強制捜査され、りりこの全身整形スキャンダルはマスコミに大々的に暴露されます。進退窮まった事務所社長の多宝塔寛子(桃井かおり)は、前代未聞の緊急記者会見をセッティング。無数のフラッシュが焚かれる中、純白のドレスで壇上に現れたりりこは、狂気をはらんだ笑みを浮かべながら自らの右目にナイフを突き立て、報道陣の前で流血とともに倒れ込みます。
事件後、りりこは死亡したと世間に報じられますが、ラストシーンでは海外の怪しげなアンダーグラウンドのクラブが映し出されます。そこには、眼帯を付け、異形のカリスマとして君臨するりりこの姿がありました。「見世物」として消費され尽くすことを拒絶し、自らの意志で伝説へと昇華した彼女の不敵な眼差しで物語は幕を閉じます。