何日も眠り続ける難病「眠りの森の美女症候群」の真実と最新治療法
海外メディアやSNS、ドキュメンタリー番組を通じて、眠りの森の美女症候群を公表するインフルエンサーや著名人の発信が見られるようになり、世界的な関心は着実に高まっています。日本国内でも睡眠医療の専門クリニックを中心とするネットワークが強化されつつあります。
しかし、学業やキャリア形成の極めて重要な時期である10代〜20代に発症するため、受験の失敗、休学や留年、突然の退職といった社会的ハンディキャップを背負いやすいのが現実です。発作期における奇異な言動は本人の意志によるものではなく、脳の機能障害による一時的な症状であることを、学校関係者や職場が正しく認識することが欠かせません。
近年では脳血流SPECTを用いた発作期の視床下部・視床の機能低下を可視化する研究や、血液中のバイオマーカー探索など、客観的な早期診断技術の確立に向けた取り組みが前進しています。孤立を防ぎ、正しい医療アクセスを確保する体制の拡充が急務です。