かぼすとすだちの違いとは?見分け方・料理の相性をプロが徹底解説
かぼすとすだちは、それぞれが特定の地域で圧倒的な生産シェアを誇り、各県のシンボルとして愛されてきた歴史があります。
全国シェアの約98%を占める大分県産かぼすの特徴は、まろやかでカドのない酸味と、溢れ出す豊富な果汁量です。糖度は約7〜9度と香酸柑橘の中では比較的高く、クエン酸含有量は約5%前後。酸っぱさの中に自然な甘みとコクが共存しているため、素材の味を邪魔せず全体を包み込む包容力を持っています。
対する徳島県が全国シェアの9割以上を担う徳島県産すだちの特徴は、鼻腔を突き抜けるような清涼感あふれる高い香りと、キリリと引き締まったシャープな酸味です。果汁の酸度は約6%と高めで、果皮に含まれる精油成分「スダチチン」をはじめとする芳香物質が強く主張します。数滴搾るだけで料理全体の輪郭を際立たせる瞬発力が最大の強みです。