今さら聞けない忖度とは?本来の意味と悪用された真相・使い方の極意
Q1:忖度(そんたく)という言葉は、目上の人に対して使っても失礼になりませんか?
A1:相手に対して直接「忖度してください」「忖度いたします」と使うのは避けるのが賢明です。本来は相手の心を推し量る敬意ある言葉ですが、2017年以降のネガティブな社会通念により「ご機嫌取り」「裏工作」といった皮肉に取られるリスクがあります。ビジネスでは「お気持ちを推察し」「ご意向を汲み取り」といった表現に置き換えるのが社会人として安全です。
Q2:流行語大賞になった「忖度」と、最近よく聞く「忖度なし」の違いは何ですか?
A2:「忖度なし」とは、相手の権力や顔色、スポンサーへの配慮などに一切左右されず、本音や客観的な事実をありのままに発言・レビューする姿勢を指します。SNSのグルメ比較や商品検証コンテンツで「案件・ステマ排除」の信頼の証として多用されています。忖度が「権力への迎合」という意味に固定化されたからこそ、その対概念として誕生した派生表現です。
Q3:なぜ「忖度」という言葉だけがこれほど急激に悪い意味へ変化したのでしょうか?
A3:言葉そのものに罪があったわけではなく、日本の社会構造(責任の所在を曖昧にする体質)を名指しする格好のラベルとして機能してしまったためです。森友・加計問題や公文書改ざんにおいて、「誰が指示を出したのか」という決定的な証拠が出ない理由を、メディアと国民が「忖度」という便利な一言で総括して納得したことが、強烈な汚名を定着させた本質的な理由です。