オクラ追肥で収穫量が激変!葉のサインで見極める失敗ゼロの育て方
家庭菜園の栽培者から「追肥をした途端に毎日の収穫本数が倍増した」という驚きの声が寄せられる一方で、「追肥をしたら逆に実がつかなくなった」という真逆の失敗談も頻繁に聞かれます。なぜ、オクラにおいて追肥はこれほど劇的な明暗を分けるのでしょうか。
その鍵を握るのが、植物生理学における「栄養成長」と「生殖成長」の同時進行性です。一般的な果菜類であるトマトやナスは、ある程度枝葉を広げてから花房をつけますが、オクラは頂上部で新しい葉を展開させながら、わずか数節下で開花と結実を絶え間なく繰り返します。葉を広げるためのエネルギー(栄養成長)と、実を太らせるエネルギー(生殖成長)が常に同時に要求されるため、体内アミノ酸および無機成分の消費スピードが極めて速いのです。
農協(JA)の栽培指導指針でも指摘されている通り、オクラが最も養分を欲する時期に土中の窒素やカリウムが枯渇すると、植物体は生命維持を最優先し、自ら花や幼果を黄色く変色させて落下させます。これが「実がつかない」「花が咲いても落ちる」現象の正体です。適切な追肥によって根圏の養分濃度を一定に保つことは、株に対して「実を育て続ける十分な体力がある」というシグナルを送り続ける行為に他なりません。