プリントTシャツのアイロンで溶けた?プロ直伝の失敗防ぐシワ伸ばし術

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ネット上のライフハック記事には「アイロンのスチームを使えばシワが一瞬で伸びる」といった記述が散見されるが、これはプリントTシャツにおいては非常に危険な誤解である。

たしかに綿のシワを伸ばす上で高温の蒸気は極めて有効だ。しかし、熱可塑性ポリウレタンや水性バインダーで形成されたプリント層に高熱のスチームを直接吹き付けると、水分と熱の複合作用によって「加水分解」が加速し、プリントがボロボロと崩壊したり、生地からの剥離を誘発したりする。

特に危険なのが、近年の厚盛りラバープリントやジェルプリントだ。インクの内部に微小な水分が閉じ込められた状態で高熱が加わると、内部の水分が気化・膨張してプリント表面に水ぶくれのような気泡(ブリスター現象)が発生してしまう。一度膨らんで穴が開いたラバープリントは二度と元には戻らない。

プリントTシャツをケアする際、スチームを使用してよいのは「柄から完全に離れた無地の脇腹や背中部分」のみである。プリントが存在する前面を仕上げる際は、アイロンのスチーム機能を完全にOFFにした「ドライモード」で使用するのが繊維保護の鉄則となる。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

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